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第17回 〜特定医療法人 きつこう会 多根総合病院〜
−2010年 大阪ドーム横へ新年移転!!−

 特定医療法人きつこう会 多根総合病院は大阪市西区の京セラドーム大阪の真向かいに位置し、地域に根差した医療を展開している。その歴史は60年を超え、大阪府の民間病院では有数の歴史と伝統を誇る。ER部門の充実ぶりはよく知られており、2007年度は5113件の救急患者数を記録し、大阪府で3番目に多い結果となった。
 看護部では原田和子部長が副院長として活躍し、「サービスマインドの徹底」などの組織改革に努めているところだ。原田副院長が看護師を「人材」ではなく、「人財」だと称するようにグローバルな立場から教育し、質の高い看護サービスを提供できる看護職員の育成と進歩を目指している。
 今回は原田副院長、教育担当の新田恵子師長、内科外来の徳永美香さん、消化器外科病棟の大島成司さん、新人看護師の松並みほさん、求人対策本部の宮川元司本部長にお話を伺った。
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◆原田 和子 副院長兼看護部長 プロフィール
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国立大阪病院(現 大阪医療センター)手術室に勤務後、ICU、救命救急センターなどを経験し、近畿管内国立5施設で婦長、総婦長を経て、国立京都病院(現 京都医療センター)看護部長に就任する。2000年に特定医療法人きつこう会に総看護部長として赴任する。2001年に勲五等瑞宝章を受章する。
◆新田(あらた)恵子 師長 プロフィール
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鹿児島県奄美大島出身。1980年に国立療養所千石荘病院附属看護学校を卒業後、神戸中央市民病院、国立神戸病院(現 神戸医療センター)、国立加古川病院(現 甲南病院加古川病院)、国立循環器病センターに勤務する。東大阪市の恵生会病院に勤務を経て、2006年に多根総合病院に師長として赴任し、教育を担当している。
◆徳永 美香さん プロフィール
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島根県松江市出身。2001年に社会保険紀南看護専門学校を卒業後、多根総合病院に入職する。循環器・呼吸器病棟を経て、内科外来に勤務し、糖尿病療養指導、フットケアを行っている。
◆大島 成司さん プロフィール
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奈良県吉野郡出身。2005年に藍野学院短期大学を卒業後、藍野病院に勤務を経て、2008年に多根総合病院に入職する。現在は消化器外科病棟に勤務している。
◆松波 みほさん プロフィール
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大阪市出身。藍野大学医療保健学部看護学科を卒業後、多根総合病院に入職する。現在は脳神経外科病棟に勤務している。
◆宮川 元司 本部長 プロフィール
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大阪市出身。神戸大学経営学部卒。平成4年9月より当法人の看護師募集担当。

<看護部長が副院長を兼任する>
 多根総合病院では看護部長が副院長を兼任するという体制をとっている。その初代である原田副院長は長く国立病院でキャリアを積み、教育や管理業務にも精通する。看護師が経営に参画する役職を持ち、病院全体のコーディネートを行える要職に就く意義を原田副院長に伺った。
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原田(副):
こういう立場に看護師が就けるのは病院が看護師を大事に思っていることの表れであり、若い看護師の目標の一つになればとお引受けしました。現在、副院長は医師2人、私の3人体制で、ここに事務部長も入ればもっと改善できるかもしれません。副院長になったことで、他職種と行き来しやすくなりました。経営的な面で言えば、病床管理が挙げられます。DPCの枠組みから出てしまいますと、在院日数も延び、医療費もかさみます。そこで何らかの工夫を行えば、在宅への流れができますね。このほど入退院促進看護師長というポジションを新設しました。これはフリーな立場で病棟を回り、DPCの枠組みをチェックするとともに、病棟看護師と病棟カンファレンスを行い、在宅、福祉施設、転院などの決定を行います。現在はこれが地域支援センターに発展しつつあります。ここでは入退院促進看護師長が医療情報室や訪問看護ステーション、ケアマネージャー、MSWと一緒に活動しています。
多根総合病院のある大阪市西区では地域の開業医との病診連携が進んでいる。このほど在宅でのクリニカルパスを作り、がんや脳卒中の患者さんの在宅ケアに使用している。
原田(副):
在宅でのアウトカムを視野に入れて、退院時期を決めていますが、在宅を診ている医師から「病院でここまで高めて」と言われるような話し合いができています。これからの医療は地域を巻き込んでいくことがさらに必要になるのではないでしょうか。

<ER>
 多根総合病院ERでは365日24時間ノンストップで、全ての急性傷病患者さんを最初に診察している。緊急度、重症度などを的確に診断し、適切なプライマリケアの提供を行うとともに専門科、SCU、CCU、GICUへ即時に連携する。メディカルコントロール参画病院として、大阪市地域病院救護前体制の充実を目指しているところだ。
 なお2007年度の救急外来患者数は5113件であり、大阪府で3番目に多かった。吐下血、卒中、心筋梗塞などが主な疾患だという。またACLSの研修施設でもあり、3人のインストラクターが在籍している。

原田(副):
「どんな患者さんも断らない」という信念でやっています。夜間は手術部2人、救急部2人の4人の看護師と5人の医師が担当しています。看護師のみならず、薬剤師、放射線技師、検査技師も2交代です。昨日は日曜日でしたが、63人の患者さんがいらっしゃり、そのうち救急車が13台でしたので、忙しい方ですね。年末年始には90台の救急車が来ることもありますよ。ACLSに関しては、これができれば2、3次の救急対応もできるんです。今後は災害医療に備えて、トリアージできる力を養成していきたいですね。トリアージでは命をどう区別するのかといった倫理的な面での教育が不可欠ですので、技術指導とともに力を入れていきます。

<教育の特色>
 きつこう会では「学び合い育ち合う館」を目指す教育体制を整備している。教育基本三原則として、自助練磨、仕事と患者様が自分を鍛える、切磋琢磨のもと、個人の成長段階を踏まえた系統教育を行う。
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原田(副):
教育では、私どもの職員としてという観点と専門職業人としてという観点を大切にしています。後者は企業内教育の枠を出て、他の医療施設に移ってもきちんと働けるといったグローバルな考え方です。魅力ある人間づくりを目指して、段階別教育を重視しています。1年目と4年目では抑えるべき内容が違います。1年目ではまず職業人として何を身につけるのか、そして個人の力を伸ばすにはどうしたらいいか、段階を追って、目的に応じて進めていけるようにしています。
新田(師):
「従来の評価方法は具体性に欠け、評価しにくい」と師長同士で話をするようになりました。そこで段階別に「1年終了でここまでの知識」など項目を作り、師長会で検討したのです。原田副院長からの助言も頂き、より具体的になっていきました。私たちの世代が受けてきた看護教育と今の看護教育は異なることが多く、最も違う点が現場での経験です。看護学校によっては実践的な内容に乏しい教育内容のところもあるので、そういった学校を卒業した看護師がすぐ現場に出ると、患者さんから信頼されなくなります。そこで厚生労働省のガイドラインを踏襲し、142項目の実践内容に丸をつけて自己申告してもらうようにしました。「ベッドメイキングはできるけど、採血はできない」など、新採用のときの申告に基づいてプリセプターが教育に当たっています。
原田(副):
1年経って、少しでも丸の数が増えていくことが目標です。そして厚労省が出した平均と私どもの平均を比べて、評価したり、反省したりと、常に外部との比較を意識しています。
松並:
就職説明会に行ったとき、原田副院長が「病院が変わろうとしています。新人教育も改善している過程です。皆の意見を取り入れてやっていきたい」と話されたのを聞いて、できあがっているような病院ではなく、皆で新しく作ろうとしている病院だということに魅力を感じました。印象に残っている研修は夜勤時のロールプレイです。夜勤を始めるにあたって急変や緊急事態に対応できるように、先輩方が何度もロールプレイを見せてくださいました。先輩方が「看護師1」とか「看護師2」になり、実際に動きを見せてくれたことで、少し緊張がほぐれて夜勤に入ることができました。
新田(師):
プリセプターと実習指導者の会、看護助手との役割研修も充実させています。特に看護助手の勉強会では師長が必ず参加し、PTも交えてのトランスファーの研修のほか、シーツ交換や口腔ケアも行っています。
原田(副):
看護助手も自信がつくようで、チームの一員としての自覚が高まり、自分たちで仕事を見つけるようになってきたことが大きな成果ですね。
松並:
先輩方も個性豊かで、チーム全体でサポートしてくださっています。「私はこう考えるけど、あなたは?」とよく聞かれるんですね。そこで考えて、分からないことを質問するようにしています。最近では朝のショートカンファレンスのときにケアの方向性や介入の仕方など、自分の意見を言えるようになってきました。患者さんに笑顔で接するという入職のときの目標は変わらないのですが、今後は疾患を踏まえ、一方で患者さんの意向も伺いながら、患者さんに接していきたいです。
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原田(副):
職員は人材ではなく、人財です。病院は単に収益を上げるだけではなく、患者さんにとって魅力ある病院であるために、職員も満足する環境を整えることも大切です。育てることと教えることは違います。人が持っている力を吸い上げる先輩が必要だし先輩には見る力が求められます。そういった人財育成ができてはじめて優しい病院になるのだと思います。

<認定看護師資格取得支援制度>
 多根総合病院では認定看護師の資格取得にバックアップを惜しまない。現在は皮膚・排泄ケア、がん化学療法看護、救急看護の分野で取得を目指す看護師がいる。
原田(副):
病院としては、認定看護師を招いて教育講演をしてもらったり、先輩の働きかけで取得の方向に持っていけるような雰囲気を作ったりといった方向づけを行っています。5年間は取得のための基礎知識やデータなどを揃えたりしながら、最後はあくまでも「自由発想」で決めてもらっています。

<フットケアの現場から>
 徳永美香さんは内科外来で、糖尿病療養指導、フットケアを行っている。2006年に代謝・内分泌科の医師が専門外来を始めるのを機にフットケアチームが発足し、そこに合流する形で始めたものだ。2008年からは診療報酬加算が開始されたので、フットケアチームも大阪府看護協会、西区フットケア研究会などでの研修を強化している。
徳永:
当初は足浴、爪切りといったお世話をしていましたが、療養指導に関わり、患者さんの生活そのものを支援しようと、もっと専門的な内容に踏み込んでいこうということになりました。勉強会や研究会では、巻爪の処置などを認定看護師に教わったりしています。
足の神経障害では進展を止めることはできても、完治することはありません。でも患者さんが「よくなるかも」と期待をお持ちの場合も少なくないので、難しいですね。患者さんから「こんな足いらない」と言われると、とても辛いです。ただ一時的に入院された患者さんを訪ねて病棟に伺うと、とても喜んでくださいます。私がここにいないといけないんだなと思いますね。電子カルテがあるので、外来と病棟の連携が取りやすく、情報の共有がスムーズです。
多根総合病院では毎月の糖尿病教室もユニークなイベントで患者さんやご家族を惹きつけている。中でも好評なのが、食事のバイキングだ。ここでは患者さんが自由にトレーに盛ったものを、栄養士、看護師、医師、検査科スタッフ、薬剤師が介入し、チェックを行うという。
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原田(副):
「これを召し上がりたいのであれば、こちらは量を減らしましょう」、「油を抜くとカロリーがこれだけ減少しますよ」など具体的なアドバイスが分かりやすいみたいですね。「お肉は茹でましょう」といった調理方法もその場で教えています。
徳永:
フットケアでは医師と看護師がチームを組んで、進展を食い止めていくことが必要です。今後は療養指導にも力を入れ、患者さんを中心にした病棟と外来の連携がさらにとれるような雰囲気を作っていきたいと思っています。

<消化器外科病棟の現場から>
 大島成司さんは奨学金制度を利用して短期大学に進学したこともあり、最初は系列の病院に勤務していたが、2008年にスキルアップを目指して多根総合病院に入職した。
大島:
外科系が充実した病院で、術前術後のケアなどをしたかったので、手術件数が多い多根総合病院を希望しました。入職後まだ半年ですが、最新の手術への知識も勉強させてもらっていますし、医師の処置につかせてもらうなどイメージ通りの毎日です。
 これまで男性看護師が配属される部署といえば、手術室や精神科病棟が一般的であったが、多根総合病院では男性看護師を積極的に病棟に登用している。
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大島:
学生実習のときか病棟で患者さんとゆっくり触れ合うのが好きでしたので、病棟に配属されて嬉しかったですね。しかしながら最初は患者さんの中に抵抗があったようで、お下のお世話を嫌がられたり、トイレへの同行も「来ないで」と言われたりしました。でも1週間で慣れていただき、一人の看護師として見てくださるようになりました。医師と間違えられることもありますね(笑)。職場は男性看護師も1人いますし、和めるようないい雰囲気ですよ。
原田(副):
同時に2人の男性が配属になったのですが、当初は他の看護師の間でも驚きと戸惑いがあるようでした。今は看護師も患者さんも本当に慣れていますね。「来ないで」と言った患者さんと手をつないで歩いているのを見ましたよ(笑)。
大島:
今後は看護師としての知識や技術を身につけ、スタッフからも患者さんからも信頼される看護師になりたいです。そして入職してくる男性看護師をサポートしながら、男性看護師が増える環境を作っていければと思っています。

<福利厚生>
多根総合病院ではワンルームタイプの看護師寮を完備している。バス・トイレがセパレートタイプで、プライバシー確保のために壁が厚い構造が特徴で、完成したときには「理想の看護師寮」として、各地から見学が相次いだという。
宮川(本):
私どもは付属の看護学校を持たないので、どうしても地方出身者が多いんです。最初は皆、寂しがるようで、寮を新築しました。寂しいときに、涙を流しながら音楽を聴きたいというリクエストがあったので、隣の音が聞こえないように壁を厚くしたんです(笑)。寮費も実費月20,000円を切る安さもあり、居住している看護師の方からは大変好評ですが、皆、しばらく住んでお金を貯めたら、後輩のために退去していきますね。
松並:
実家も大阪市内にあるのですが、親から自立したくて寮を希望しました。親は反対していたのですが、寮が男子禁制と知って、許してくれました(笑)。10人以上の同期が住んでいるので、行き来が活発ですよ。教科書やテキストだけでなく、トイレットペーパーも貸し借りしています(笑)。安全で快適な建物です。

<新病院>
多根総合病院は2009年1月からの社会医療法人として新たなスタートを切り、さらに 2010年、京セラドーム大阪横に新築移転を行う。診療科目、病床数などに変更はないが、災害拠点病院の申請を行う予定になっている。また2009年春には阪神西大阪線が難波まで延伸し、「阪神なんば線」として近鉄奈良線との相互乗り入れが開始される。多根総合病院の近くにも「ドーム前」駅が新設され、なんばや尼崎、遠くは奈良や三宮からの集患も期待される。
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宮川(本):
災害の際はドームへ収容された人々を手当てするため、新病院の4階とドームをつなぐ計画を立てています。屋上にはヘリポートを設置しますし、災害拠点病院として新しい役割を担っていきたいですね。三宮となんばを結ぶ、阪神電車のドーム前駅が出来、患者さんの方も選択肢が広がります。患者さんから選んでいただける病院であるよう、強い専門科を作り、ERで信頼を勝ち得ていきたいと思っています。

<病院概要>
名称
特定医療法人 きつこう会 多根総合病院
住所
〒550-0024 大阪市西区境川1-2-31
電話
06-6581-1071
FAX
06-6581-2520
病床数
304床
診療科目
内科・循環器科・呼吸器科・神経内科・外科・消化器科・肛門科・脳神経外科・整形外科・形成外科・小児科 泌尿器科・婦人科・耳鼻咽喉科・皮膚科・リハビリテーション科・放射線科・麻酔科・救急部・検診事業部
<アクセス補足>
・電車
 JR環状線
  大正駅下車 西へ徒歩8分

 地下鉄(長堀鶴見緑地線)
  大正駅下車 西へ徒歩8分
  ドーム前千代崎下車 西へ徒歩8分
・市バス
 ナンバ駅前60 天保山(大阪港)行き
 大阪駅前88 天保山(大阪港)行き
 天満橋駅107 弁天町バスターミナル行き
 境川(交通局前)下車 スグ

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