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第32回 〜社会医療法人 弘道会 守口生野記念病院〜

教育プログラム

高延さつき 副院長/統括看護部長


松永妙子 教育担当師長


庄野真智子 主任
新人研修
松永
入職後すぐの2日間は守口生野記念病院に入職した全職種の新人が集まってのオリエンテーションを行います。法人内での最初の試みなのですが、リハビリのコメディカル、社会福祉士、管理栄養士、MEなど、新人看護師がほかの職種のことを学べる良い機会となっているようです。最後には「どういう専門職種を目指すのか」という内容の発表を職種別で行っています。職種を超えた同期生の仲というのは良いものです。この研修はこれからも続けていきたいですね。その後、看護師の新人だけで4週間の研修を行い、電子カルテ、採血、記録の仕方などを学んでもらいます。半年に1回程度は皆で集まる機会を作っていまして、忘年会なども開催しています。そこでチームワークが生まれるのか、早期退職者は全くいないです。
高延
常に新人は努力しています。本人達の根底がしっかりしているのか、最初はできない新人もすぐにできるようになっていきます。ほかの病院が合わなかったというスタッフも何人かいますが、私どもでは生き生きと研修しているんですね。看護師を育てていくのは大変なことです。しかしながら、自分もまた教育されてきたのだという経験は循環していくものです。いい病院であるために、いい看護師であるために、そしていい仕事をするためには教育という土台が大事だと信じています。
プリセプター
松永
看護部の委員会活動の中にプリセプター委員会があり、そこで様々なことを決めています。プリセプターは経験3年目の看護師が担当することが多いですね。あまり年齢の離れた人だと、感覚が違ってくるので、うまくプリセプティーに伝わらないのではないかと思います。方針としては、プリセプティーのできる、できないの差はあっても、いかに伸ばしていけるかということです。プリセプターに問題がないように、師長が常にコミュニケーションを深め、情報交換しながら、見守っています。チェックリストは主任と師長も確認していますし、プリセプティーにしっかり振り返りをさせています。
卒後教育
松永
5年目ぐらいまで学年ごとに目標を決めて、行っています。3カ月ごとに振り返りを行いながら、最終的にはリーダー業務を一人で遂行できることが目標です。毎年3月までに目標管理をどうすべきかということを決定し、4月からの運用に備えています。
高延
現在はラダーを作成中で、皆が集まって、意見を出しあっているところです。一気に高望みするような内容ではなく、確実に実行できる内容にすべきだと考えています。私どもの看護教育方針に沿った内容にしていきたいですね。
管理研修

松永
副主任、主任、師長を対象に3カ月に1回、行っています。管理とは何か、経営参画についてなどが中心です。資材コストや人件費、地域医療への貢献など内容は多岐に渡っています。またヘルパーも月に1回の研修があります。ヘルパーも感染、医療安全、接遇マナーを看護師と一緒に学ぶことで、患者様に安全な入院療養となることと、現場の各ケアを自信を持って行えるのではないかと思っています。
高延
院内の研修も必要ですが、看護に関連する学びは広いです。自分をみがき、知識・技術も含め、看護協会などの外部研修を積極的に取り入れています。社会の中の看護界というものをしっかり認識してほしいですね。外部研修には病院が全てバックアップしています。今後は認定看護師の取得も進めていきたいです。集中ケア、救急、脳卒中リハビリテーション、皮膚・排泄ケア、認知症などの分野で認定看護師を誕生させたいです。
ミニ勉強会・研修会
松永
救急外来ではACLSやBLSの知識が必要です。私が外部研修で学んできたことを皆に還元できたらと思っています。蘇生人形やAEDを借りてきて、実技とし、真面目に取り組んでいます。スタッフから「またやりたいです」と言われたら、嬉しいですね。
合同研修会
高延
社会医療法人弘道会では、法人内の各医療施設合同の研修会を積極的に開催しています。法人内に3つの病院と4つのクリニック、2つの老健、4つの特養がありますので、それぞれのスタッフが講演しています。毎回、300人を超える参加者があり、熱心に受講しています。このほか看護研究を含む、学術発表会が年1回あり、全職員が発表にむかいあっています。
仕事の遣り甲斐
松永
私自身は結婚後に退職し、子育て中は診療所などで働いてきました。大きな病院で働くのは16年ぶりだったのですが、皆が優しく接してくれるお蔭で楽しく仕事ができています。何かあったら、すぐに部長室に駆け込んでいますね(笑)。部長が言うことに間違いはないですし、信頼してついていっています。
高延
ママさん看護師も増えてきましたので、松永師長の存在が皆を安心させてくれるようです。こういう時代ですから、「パートでも働きたい」という看護師も多くなっていますが、私どもは子どもがいても働ける病院ですので、是非いらしていただきたいですね。私どもでは一人一人に合った教育をしています。覚え方や習得までに必要な時間は皆違います。そこでチェックリストも一人ずつ違ったものを用意し、できないこと、苦手なことは時間をかけて行うようにしています。私自身も新人とマンツーマンで向き合って、立場を超えて、私的なことも話していますよ。
実習担当として…

庄野
4階から6階病棟で実習の受け入れをしていて、私は5階病棟を担当しています。この担当になるにあたって、大阪府看護協会で実習指導者の研修を受けました。実習生相手の仕事は楽しいですね。実習生が「患者さんからありがとうと言われました」と嬉しそうに報告に来ると、私も忘れかけていた初心を思い出します(笑)。最近は年齢を経てから看護師を目指す人も少なくないので、18歳から30代まで年齢もまちまちですが、1つのグループにバランスよく配置されています。年齢や学校歴などがばらばらですと、個別性を捉えることが難ので、3週間で把握するのは容易ではありません。
実習生に対して、心がけていること
庄野
私自身を出していくということでしょうか。ユーモアや笑いも入れたいと思っています。つまらない冗談などを言って、実習生が笑ってくれたら楽しいですね。実習生には看護に対して、良いイメージを持ち続けてほしいです。
実習担当としての遣り甲斐
庄野
最近の実習生は自分自身のことで精一杯な人が増えたように思います。掃除などをあまりしてこなかったからか、「テーブル拭いて」と頼みますと、ものを除けずに拭く子や布団に「コロコロ」をかけるときに見えるところしかかけない子もいました(笑)。患者さんに「タメ口」をきいてしまう子もいますし、よくできる子とそうでない子の二極化が進んでいるような印象を受けますね。私としては、笑いをとりながら、優しく指導するようにしています。反面、最近の実習生はピュアな人が多いんです。初めて患者さんと接して、感動して涙を流す子もいます。そういう感動の場でお手伝いができることが嬉しいですね。
今後の展望
庄野
今は私がメインで担当しているので、今後はほかのスタッフを巻き込みながら、楽しく実習が皆で関わっていける体制を作りたいと考えています。そのためには実習内容を伝える場を設けないといけません。看護業務も忙しいのですが、看護の仕事が楽しいということをスタッフ皆で実習生に伝えていけるような取り組みができたらと思います。
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