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第6回 〜東大阪市立総合病院〜

 東大阪市立総合病院は1998年に開設され、人口51万人を数える東大阪市の中核病院として、21診療科、573床を有し、外来人数も1日約1500人と市民から高い信頼を寄せられている。2006年度の手術件数も4453件と高い水準でありながら、平均在院日数も14日台と急性期病院としての使命を果たす。2003年には地域がん診療拠点病院の指定を受けた。
 看護部では、薬剤に頼らず、既に持っている治癒力を高めるといった「看護本来の仕事」を追求し、このための人材育成、研修に力を入れている。
 「患者さん、ご家族、医療従事者間で心と心が通い合う、信頼、思いやりのある看護を」と話す川本彰子看護局長と、人事を担当する秋田万里看護部次長にお話を伺った。
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◆川本 彰子 看護局長 プロフィール
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1970年に京都府立医科大学附属看護学院を卒業後、京都府立医科大学附属病院に勤務する。1976年に川崎医科大学附属病院を経て、1978年から東大阪市立総合病院に勤務する。1999年に認定看護管理者を取得し、2006年に看護局長に就任する。 ◆秋田 万里 看護部次長 プロフィール
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1977年に国立療養所西別府病院附属高等看護学校を卒業後、東大阪市立総合病院に勤務する。2006年に人事担当として看護部次長に就任する。同年に認定看護管理者を取得する。

<オリジナルの看護業務実践基準>
 東大阪市立総合病院の看護部の特徴として、まず挙げられるのが「看護業務実践基準」を病院独自で作成していることだろう。既存の看護理論は多いが、何分分量が多くなり、キャリアの浅い看護師には習得が困難であることも多い。そこで秋田次長らが中心となって3年の年月をかけ、日本看護協会が1995年に出した看護業務基準と2003年の看護者の倫理綱領をもとにして、分かりやすくシンプルな業務実践基準をまとめあげた。
秋田:
私どものスタッフは非常勤を含めて450人ほどおりますが、まずはスタッフがどんな看護をしたいのかというアンケートを取ったのです。約400人から回収できまして、そこから意見を集約していきました。そして患者さんから意見箱に寄せられた390通の内容を把握しました。市民病院ですから、患者さんの権利意識も高く、そういったお声を頂戴しながらまとめていったのです。私たちの看護によって、患者さんに何をもたらすのかということを常に考えました。

<看護のアウトカム>
 上記の看護業務実践基準には4つの大目標に向かうための、アセスメントの視点と業務上の注意やルールが記載され、対象の目標となる4つの柱にそって看護実践を行っている。看護のアウトカムとなっている4つの柱とは以下の通りである。
大目標1 健康状態が回復・改善もしくは安定する。
大目標2 対象が看護に参画する。
大目標3 成長発達を促されている。
大目標4 必要な日常生活援助を過不足なく受けている。
オーダリングシステムのメーカーにも依頼し、看護診断プログラムにアレンジを加えて、この4つの柱を入れた。IT化されたことで記録面も向上したという。また、このシステムではベッドサイドで情報収集とバイタルサインが入力できる。

川本:
どんな診療科であっても、病棟でも手術室でも全て同じ4つの大目標なんです。患者さんが入院されたときに、看護プロフィールから全体像を描き、業務実践基準に基づき、4つの大目標にそった個別の目標を立て、個別性のある看護実践を目指しています。
秋田:
思考過程に4つの柱があると事例検討の際も有効です。今はまだ浸透期間ではありますが、徐々に深まってきた感触はあります。3年ぐらい経って、ある程度の区切りがついたところできちんとした評価をして発表したいと考えています。

<わかば研修>
 新人看護師の早期離職が全国的にも増えつつあるが、公立病院の場合は行政が採用管理を行うため、臨機応変に人材の補充を行っていくことが難しい。そこで東大阪市立総合病院では運転免許の「わかばマーク」にちなんだ「わかば研修」を実施し、早期離職に歯止めをかけながら、専門能力の向上を目指した人材育成を行っている。
4月に入職する新人は最初の2週間は集合研修を受け、その後わかば研修に入る。新人の五月病は5月の連休明けに多く見られることから、連休明けの週までのカリキュラムを組み、生活リズムを整えさせている。
わかば研修には月曜日から金曜日の午後4時から5時までの1時間を当てている。「移送方法」、「静脈注射」、「採血」など1日1項目を研修し、ときには院内パトロールや施設見学など、内容は多岐に渡る。

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秋田:
わかば研修で新人看護師の間に横のつながりのような連帯感も生まれます。5時には終了しますから、アフターファイブで新人同士で食事に行って、愚痴なども言い合っているようで、概ね好評ですね。ただ、病棟からは貴重な戦力を4時に出さないといけないことに現場ならではの不満の声も上がっています。これは課題として、来年はクリアすべく、内容を吟味しているところです。
川本:
わかば研修のみならず、私どもでは院外研修にも積極的に参加させています。院外研修で看護以外の他部門の話を聞くことも意義がありますね。「もっと良くしたい」という声はそういった相対的な評価の中から生まれてくるものですし。院内で上司の言うことに納得できなくても、院外の講師から言われたことは納得できたりしますしね(笑)。

<認定看護師>
 東大阪市立総合病院には5人の認定看護師が活躍している。内訳は感染管理認定看護師、緩和ケア認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師、がん化学療法認定看護師(2名)となっている。がん拠点病院だけに、患者会の活動も盛んであり、がん化学療法認定看護師や緩和ケア認定看護師の存在は患者さんやご家族への良いアピールとなっている。
 がん化学療法認定看護師は外来化学療法を受診している患者さんを中心に、副作用の対処方法などを提案している。2006年度からはブレストケアチームでのチーム医療を開始した。
 また緩和ケア認定看護師は、精神科やペインクリニック、麻酔科の医師、薬剤師、給食スタッフからなる緩和ケアチームのチーフも務めている。そこでは疼痛、進行がんに伴う、その他の苦痛症状の緩和や心理的、社会的、スピリチュアルケアを含む全人的ケアを行っている。
 感染管理認定看護師は院内を横断的に活動し、感染管理全般を担う。細菌検査室やMRSA報告書からのデータをもとに院内をラウンドし、感染予防の支援を行っている。

川本:
認定看護師は今後さらに増やしたいですね。分野としては摂食・嚥下障害看護や認知症高齢者看護などを考えています。摂食・嚥下障害は看護力でトレーニングができるんです。そして認知症看護も適切な対応をすれば、薬剤の多用が避けられます。
私どもは公立病院なので、周辺の看護学校や助産師学校などの臨床実習を受け入れています。教育という社会的使命を果たすときに認定看護師の存在は頼もしいですね。理想としては、私どもが地域の看護の教育センターでありたいです。

<医療安全管理>
 昨年度の半年間に転倒、転落のインシデントは209件あったという。このうち部署扱いとなった事例を除いた事例はリポートで上げられ、医療安全委員会に報告される。感染管理認定看護師もこの委員会に所属している。さらに師長らでつくるリスクマネージャー会議もあり、様々な問題を話し合っている。
秋田:
大きな病院では異動の際に業務のやり方が変わることでリスクとなることがあります。そこで私どもでは言葉による定義づけをきちんと行っています。例えば、内服管理での「1日管理」、「看護師管理」などはどういうことを意味するのか、病院全体で定義を共有しているのです。これで部署が変わっても、やり方が変わるということがなくなりました。
川本:
平均在院日数が14日台と濃密な医療を行っていますので、看護師の業務もそれだけ煩雑です。高齢社会も進み、4床のICUのうち、80代の方が3人、70代後半の方が1人などという利用状況も珍しいことではなくなってきました。高齢の患者さんは合併症のリスクがあります。そして患者さんの意識も高まっています。そうした中でも私どもでは大きな事故が起きていません。これは看護師が使命感を持って働いていることの表れだと思っています。看護師は皆、優しく、辛抱強い人たちなんですよ。

<福利厚生>
 このほど病棟手当の支給が開始された。病棟勤務は外来勤務よりもストレスが大きいことを加味したためである。1勤務で500円なので、1か月で約1万円の加算となる。また1病棟では2交代勤務を実現し、手術科では遅出勤務も可能になった。非常勤看護師も半日ずつや週に3回など、フレキシブルな勤務体系が望める上、時給も1910円と高待遇となっている。
 常時20人ほどの妊産婦看護師がおり、育児休暇も3年間取得する看護師も増えてきたという。平均としては15、16か月取得して、4月に復帰するスタイルが多いようだ。

川本:
現在、院内保育所を計画中です。これができれば24時間保育も可能ですし、また私どもには小児科がありますので、病児保育も考えています。私はよく若いスタッフに「自分が自分であるために経済的自立は不可欠だ」と話しています。私どもは公立ですし、処遇としては恵まれていると思いますよ。ボーナスも業績に関係なく支給されますし、子育て支援も手厚いです。女性が仕事を持つにあたっては良い条件なのです。最先端ではありませんが、最新の医療の担い手として、自己実現を現実的に考えて頂きたいですね。そのための環境整備にはこれからも力を尽くします。

<今後の展望>
川本:
7:1看護の実現に向けて、定数条例の改正を次の市議会で提起します。これは急性期病院としては標準装備ですからね。これは看護師に楽をさせるための制度ではなく、患者さんに還元していくための制度です。7:1で患者さんをより安全な状態にし、医療の質も向上させないといけません。サービスの量と質が患者さんにお返ししていくことが目標です。
また地域医療室の充実も課題です。皮膚・排泄ケア認定看護師がストーマ外来を始めるなど、徐々に活発になってきましたが、今後は規模を大きくして、在宅看護師の研修なども行う予定です。

<メッセージ>
川本:
ブランクのある方には、ゆとりのある診療科からスタートして頂くような復職支援も行っています。求められるものだけでなく、自分から求めていくような「学び」をしながら、伸びていきたいと思っている方、自己責任を果たしていきたい方のご応募をお待ちしています。

<病院概要>
名称
東大阪市立総合病院
住所
〒578-8588 東大阪市西岩田3丁目4番5号
電話
06-6781-5101(大代表)
FAX
06-6781-2194)
病床数
573床(1床室155床、4床室396床、他22床)うちICU4床、NICU6床、HCU9床、無菌病室5床
診療科目
内科、循環器科、消化器科、呼吸器科、神経内科、精神神経科、外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、眼科、泌尿器科、産婦人科、耳鼻咽喉科、皮膚科、放射線科、麻酔科、歯科、歯科口腔外科、小児科、リハビリテーション科(全21科)
開設
平成10年5月

<アクセス補足>
■八戸ノ里駅(近鉄奈良線)より北東に約1km。

■駐車場のご利用について

1. 駐車料金は1台1回1時間毎に100円(税込)です。
2. 割引について
○外来で来院された方は、お帰りの際、「計算」窓口に駐車券を出して認証を受けていただくと3時間まで無料になります。
○入院日および退院日の送迎は3時間まで無料になります。病棟のナースステーションにお申し出下さい。

■近鉄バスの運行について

○近鉄八戸ノ里駅前「4番のりば」から市立総合病院の玄関前まで近鉄バスが運行されております。(所要時間 約7分)
○運賃は大人、子供とも片道100円(税込)です。
○年末年始は運休します。(12月30日から1月4日まで)
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