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第7回 〜医療法人財団 河北総合病院〜

 河北総合病院は、1928年に創設されて以来、地域の人の期待にこたえる医療の実現のために徐々に整備され、本院、分院のほかにクリニック、リハビリテーション病院、介護老人保健施設、透析センター、健診センター、家庭医療学センター、看護専門学校の施設を有する地域の拠点病院となっている。
 その医療を担う大きな力である看護部は、「カワキタスタイル」の名に象徴される個性や自由な発想を発揮できる気風が継承されてきている。Heartで感じて、Headで考え、Handで技能を提供できる「3Hナース」という理想像に向けて、きめ細かい教育システムと、自ら評価・目標設定・計画・実行する独自の評価システムで成長させる。看護の仕事に誇りを持ち、自分を生かす風土をリードする、財団全体のナーシングディレクターの藤沢秀子さんと総合病院看護部師長の木之下輝美子さんにお話を伺った。
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◆藤沢 秀子 財団ナーシングディレクター、総合病院看護部長 プロフィール
2001年4月1日より河北総合病院看護部長に就任。同年9月1日よりナーシングディレクター兼務。現在に至る。 ◆木之下 輝美子 看護部師長 プロフィール
2004年10月1日より河北総合病院看護部師長に就任。現在は同病院本館2階ICU病棟、本館3階病棟の師長を勤めている。

<看護職員復職支援研修>
 2007年10月22〜30日、12月5〜13日に、河北総合病院では「看護職員復職支援研修」が行われた。これは東京都が看護師不足解消策のひとつとして、離職中の看護職の再就業を推進するために地域の拠点病院が実施する研修である。河北総合病院では、第1回7名、第2回9名が研修を終え、その中からこの病院に非常勤での採用が1名決まり、さらに常勤希望者も面接の段階に入っている。このような高率での採用には、どんな秘密があるのだろうか。
藤沢:
潜在ナースの研修は当院独自で行おうと準備しているところでした。そこへちょうど東京都の制度が始まるのとタイミングが合ったため、これに乗った形で既に2回実施し、第3回を2月13〜21日に予定しています。
研修生を迎えるに当たって、研修内容は現場の看護師が考えてカリキュラムを作りました。みなさんにお渡しした資料がこれです。
(と見せられたのが、厚さ3cmにもなるファイルにきれいに整理された資料だった)現場の看護師たちがしばらく職場を離れていた人たちに何が必要かをよく検討してまとめたものです。また事前には、勤務時間外に役割を換えて何度も指導のシミュレーションを行って備えました。そうして職員全体で研修生を迎えたのです。
木之下:
新しい薬や器具の扱い、治療法といったこともありますが、「これは知っているはずだ」という考えをなくして、自分たちが普段当然と思っていることも、病院や教育背景が異なれば当たり前でないこともありうるということを前提に、丁寧な内容になっています。
研修は1日だけのI型、5日間のII型、7日間のIII型がありますが、III型では病棟・外来での実技が中心になり、マンツーマンで看護師がついて指導して、何でも気軽に質問でき、不安なく実習できるように配慮しました。

<独特の看護気質=カワキタスタイル>
 河北総合病院看護部には、1928年の開院当初から型にはまらない個性豊かな看護師を育て、バックアップするスタイルを受け継いでいる。これを「カワキタスタイル」として貫き、看護師ひとりひとりが自分の持ち味を生かしながら誇りをもって看護に当たっている。
 これを実現していくために、看護師たちの中から出てきたナース像の目標が、「Heartで感じて、Head(Brain)で考え、Handで技能を提供できる3H看護師」だった。年次に関係なく、「これが大切」といえるのが3Hなのである。
 このスタイルが河北総合病院の特徴である「地域の健康に寄与する」という地域医療を支えている。

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<評価システム=3H Step Up System>
 3Hナースという目標に向けての教育システムの中で特徴的なのが、自ら評価して、目標を設定して計画を立て、実行した後にまた評価する「3H Step Up System」である。
 具体的には、臨床実践、教育、管理、安全、環境、プライバシーといった項目それぞれにレベル1〜4の段階を設け、どこまで達成できているかを自己評価するものだ。

木之下:
4段階に整理された評価表の中で、自分がどこまで達成しているのか書き入れていくと、「こんな看護師になりたい」という自分の理想とするモデル像が見えてきます。その目標のために、秀でているところを伸ばし、欠けているところを補うよう計画を立てるのです。毎日の看護や研修の場で研鑽を積んでいくことで、次に評価するときに自分がどこまで達成できたのかを振り返って、次の目標を立てることができます。これを着実に行うために、年4回面接をして、評価と目標設定、計画を繰り返していきます。
特に女性はライフステージの中で変化が多く、当初計画していたことも急に変更せざるを得なくなることも少なくありません。そのようなときにも、自分のレベルを冷静に評価し、目標や計画も状況に合わせて変えていくこともできるのが、3H Step Up Systemの利点です。それは途中入職者にも適用できます。
藤沢:
これに対応して、それぞれの段階で能力向上・開発を目的とした研修が行われています。研修コースは基礎I・II・IIIとリーダーコースの4つがありますが、自分の課題に合わせてどのコースにも参加することができますから、自分の伸ばしたい分野を積極的に学ぶこともできるし、振り返って知識や技能を確実なものにすることもできます。
看護部主催で「院内研究発表会」も行っていて、より高いものを目指すモチベーションになっています。

<認定看護師>
 現在、認定看護師は集中ケアの分野で1人取得している。また、同じく集中ケア分野で近く合格を期待されている看護師が1人いる。さらに訪問看護分野で受講中が1人、認知症分野で受講が決定した人が1人と、続々と後続の看護師が出てきている。
藤沢:
認定看護師の希望者には、組織自体がサポートの仕組みを作ってバックアップする体制にあります。また、認定看護師が講師となってセミナーも開いていて、次の受講希望者に勉強法などをレクチャーしています。今後、認知症や摂食・嚥下障害看護の分野は特に重要になってくると考えられるので、その分野の認定看護師が出てくることを願っています。

<医療安全管理>
 医療安全管理については、従来看護部が独自に事例収集や対策等を行ってきたが、1998年頃から病院全体で安全管理委員会を立ち上げて、職員全員で安全を守る体制を構築して、看護師だけが頑張らなければならないという空気を一掃している。しかし看護部では、さらに独自の安全管理体制も作って、事故等の防止に努めている。
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藤沢:
安全管理委員会は、医師、ナース、コ・メディカル、事務など各部門から委員を出して構成しています。委員会は月1回のペースで開かれ、そこで事故の例をタイムリーに共有します。これだけ大組織になると、情報が届くのに時間がかかってしまうものですが、毎月行われる委員会で確実に情報が共有されることによって、安全管理が他人事にならず、組織全体で関心をもつことでリスクが未然に防げるというのが、いちばんプラスになっていることです。
また日常的に「PICNEWS」というレターを全員に回し、必ず読んでもらっています。そのほか、PIC研究会では医師などからも事例が発表されます。看護部では病院全体の動きと並行して、看護部独自にも安全管理を行って、特に力を入れています。事例のカウントも大変厳しいものにしていて、ベッドの上にいるべき患者さんが床に下りているだけで1件とカウントして、事故事例を見逃すようなことがないように努めています。

<ライフスタイル支援>
 看護師としての充実だけでなく、人生そのものを充実させる支援体制として、選択型の福利厚生プランの「えらべる倶楽部」、子育て支援、心理相談室などが整備されている。
木之下:
当院は院内の保育施設はないのですが、保育所補助金制度で居住地の近くでの保育を支援しています。これには「ラッシュがひどい中央線ではとても子どもを連れては来られない」という職員からの声もあり、かえって院内保育よりも幅広く利用できる可能性があります。育児期間には短時間勤務制度もありますし、産休後は引越しや家庭内の急な変化など特別な事情のできた人以外、ほとんどが職場復帰しています。現在も15人ほどが産休・育休を取っています。
復帰後、非常勤になる人もいますが、常勤で夜勤も普通にこなす人も多いです。「夜勤があったほうがかえって家庭内の人間関係がうまくいく」と言っている看護師もいますよ(笑)。確かに、夫も妻も、社会人として自分の世界をもち、それを認め合ってそれぞれに役割を果たしていければ、つまらない諍いも起きないのかもしれませんね。
藤沢:
臨床心理士も院内に常駐しており、カウンセリングが受けられます。看護師に限らず、みんな気軽にいろいろなことを話しているようですよ。自分自身のことだけでなく、患者さんの家族にどう接したらいいかといった悩みも必ず出てくるもので、それを同じ看護師仲間ではなく別の立場にある人に話を聞いてもらうことで新しい展開が生まれてくるということもあるでしょうね。プライバシーが守られているのでどんな相談がどれぐらいあるのか、私には分かりませんが、みんなと共有すれば看護の現場でプラスになると本人が話してくれれば、それを看護部の教育に生かすケースもあります。

<今後の展開>
木之下:
河北総合病院は、病院のほか、リハビリテーション、介護老人保健施設、家庭医療学センター(在宅ケア)など8つの施設が一体となって、予防から在宅まで幅広く地域の健康を守る医療を提供する地域医療支援病院であることが求められています。ですから、これまでも糖尿病の勉強会を開いたり、「ナイチンゲールの会」というナースのグループが地域の中学・高校やハンディキャッパーの施設を訪れたり、小中学校の院内見学を受け入れたり、腎臓内科の公開講座を行ったりしています。
また、病院の講堂を阿佐ヶ谷ジャズストリートの会場に提供したり、地域のお祭りにブースを設けてリハビリの相談を受けたりといった活動もしています。このように積極的に地域と交流しながら、地域住民の健康を下支えしていく活動を行っていくことが求められていると思います。

<メッセージ>
藤沢:
看護部が自信を持って新しいスタッフを迎えられるのは、きめ細かい教育システムをもっているからです。例えば、中途採用は今後確実に増えていくと思いますが、一時離職していたナースの「技術や知識がついていけるか」という不安には、過去の経験年数から単純に「これぐらいできるでしょう」という思い込みで仕事を任せたりしないよう、1年間は1対1で指導するプリセプターシップというシステムをもっています。
オープンセミナーには看護師だけでなくコ・メディカルやナースエイドも参加し、目的や方法を共有しながら、それぞれの立場での捉え方を知ることもできます。
看護部全体は「みんな一緒にやっていこう」というムードが強く、私たちはこれまでいた看護師と新しく入ってきた人たちとが混ざり合って次の新しいものを作っていく力になる相乗効果を期待しています。その結果、河北総合病院の看護部は定職率が高くなっています。変則2交替の勤務シフトも、夜勤数が他の病院よりも少なかったり、夜勤の翌日はほとんどが休みになっていたり、続けていける条件にも恵まれています。
特に、地域医療をやっていきたいというナースに必要な教育プログラムと環境が整っていますので、一緒に自分の個性を生かした看護をやっていきましょう。

<病院概要>
名称
医療法人財団 河北総合病院
住所
〒166-8588 東京都杉並区阿佐谷北1-7-3
電話
03-5327-6226
FAX
03-3339-6675
病床数
315床
診療科目
一般内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、神経内科、一般外科、呼吸器外科、消化器外科、脳神経外科、整形外科、眼科、精神科、耳鼻咽喉科、放射線科、皮膚科、麻酔科、泌尿器科、産婦人科、小児科、リハビリテーション科
開設
1928年

<アクセス補足>
電車でのアクセス
●JR中央線-阿佐ヶ谷駅より徒歩5分

●地下鉄丸の内線-南阿佐ヶ谷駅徒歩15分
 南阿佐ヶ谷駅下車後、中杉通りを徒歩10分北上、阿佐ヶ谷駅より徒歩5分

バスでのアクセス

● 関東バス
・西武池袋線中村橋駅発-阿佐ヶ谷駅行
 西武新宿線鷺宮駅経由(阿佐ヶ谷駅北口バス停より徒歩5分)
・JR中央線中野駅発-阿佐ヶ谷駅行
 早稲田通り経由(阿佐ヶ谷駅北口バス停より徒歩5分)
・西武池袋線石神井公園駅発-阿佐ヶ谷駅行
 (阿佐ヶ谷駅北口バス停より徒歩5分)

●都バス
・ 渋谷駅発-阿佐ヶ谷駅前行
 環状7号線経由(阿佐ヶ谷駅南口バス停より徒歩5分)

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